農民連食品分析センターによる調査の結果、国内で販売されている食パンから除草剤モンサント社の「グリホサート」が検出されました。
昨今のパンブームで、毎日のように食パンを食べている人が多いのではないでしょうか。
あなたが、毎朝食べている食パンからも発がん性物質「グリホサート」が検出されたとしたら。
除草剤グリホサートの危険性について
除草剤グリホサートはアメリカのバイオ化学メーカー。
かつてはベトナム戦争の枯葉剤の製造メーカーとしても知られている会社です。
近年では、日本でもホームセンターでよく見かける除草剤「ラウンドアップ」の会社と言った方がピンとくるのではないだろうか。
グリホサートはこの「ラウンドアップ」の主成分。
グリホサートには発がん性の疑いがあり、使用禁止や規制強化に踏み切る動きが欧米やアジアで広がっている。
しかし、なぜか日本だけは逆に規制を緩和しており、消費者の間で不安が高まっている。
グリホサートが検出された市販の食パン
引用元:農民運動全国連合会
こちらの表は農民連食品分析センターが小麦加工品の残留農薬を調査した結果です。
普通にスーパーで売られている食パンから除草剤が検出されているのがお分かりかと思います。
基準値を超過はしていないとするものの、こんなに多くの食パンから検出されているのも関わらず、今でも普通に販売されていることに驚きを隠せません。
【速報】その食パンは大丈夫ですか?#農薬#グリホサート#食パン#週刊事実報道 pic.twitter.com/dIfz6GK53x
— 週刊事実報道 (@jijitsuhoudou) September 9, 2019
食パンからグリホサートが検出される理由
では、なぜこんなにも多くの食パンからグリホサートが検出されるのか。
それは、そもそも小麦の生産量は国内ではまかないきれず、ご存じの通り日本は輸入に頼っている現状があります。
主に、小麦の輸入先はカナダやアメリカですが小麦を収穫する直前になんと除草剤を散布しているのです!
「除草剤って雑草を枯らすために撒くものじゃないの?」
と思いますよね。
小麦に至っては、収穫作業の効率を上げるため収穫前に除草剤を散布しているんです。
小麦を育てる過程ではなく、収穫する直前に除草剤を散布しているから食パンとして商品化されても、除草剤は残留しているのです。
農水省の調査でもアメリカとカナダ産の小麦の90%以上から、除草剤の成分グリホサートが定量限界(対象の濃度を決定できる最少量)の0・02ppmを超えて検出されています。
しかし、農水省は小麦の残留基準(30ppm)以内であることを理由に数値を公表していないのです。
1枚の食パンからはグリホサートの残留量が基準値内だとしても、毎日のように食べていればグリホサート摂取量が増えることを示す結果ではないだろうか。
日本のグリホサートの使用について
輸入小麦に頼っている日本ですが、国内でも小麦は生産されています。
日本ではグリホサートを収穫前に散布しているのかと言うと、小麦についてグリホサートの収穫前散布は認められていません。
それを裏付けるように、国内産の小麦を使用している食パンからはグリホサートは検出されていないのです。
家族を #グリホサート から守る為、#国産小麦 を使ってホームベーカリーで食パン焼き始めて1年位。毎日食べる物だから手間はかかってもこだわりたい。グリホサートまみれの市販食パンなんてもう家族に食べさせられない。 pic.twitter.com/MeX8tAujvP
— Scott🐾 (QArmyJapanFlynn) (@scotnider) December 28, 2019
まとめ
発がん性物質グリホサートが検出されても尚、普通にスーパーやコンビニなどで売られている食パン。
食の安全と言われている一方で、発がん性物質が使われている商品が売られているという現実をもっと知って欲しい。
グリホサートが検出された食パンが気になる人は、「国産小麦を使用している食パン」を選ぶようにしましょう。