孫が生まれたとなると、じいじ・ばあばはもう嬉しくて仕方がないですよね。
しかし、嬉しさもつかの間この先孫に対してのお祝いや援助などの「お金」に関する問題に直面することになります。
出産祝いは孫が生まれて一番初めに直面するお金の問題です。
気になる孫の誕生に関するお祝いの金額や決まり事などをまとめました。
出産祝いの相場は婚家と実家によって違う
出産祝いと一口に言っても、親の立場としてはパターンがいくつかあります。
- 自分の娘が嫁いで出産
- 自分の息子が嫁を貰って出産
- 自分の娘がお婿さんをもらって出産
- 自分の娘が結婚はしないでシングルで出産
娘さんをお持ちの親御さんは自分の娘が嫁いで出産のパターンが多いのではないかと思います。
息子さんをお持ちの親御さんもお嫁さんの出産となれば、「跡取り」となるかも知れない孫の誕生は期待が高まりますね。
実は、自分の子供が結婚によって家を出て行ったのか、家を取っているのかによってお祝いの金額も変わってくるのです。
婚家の出産祝いの相場
婚家と言うのは「結婚によって、嫁もしくは婿に行った先」になるので、婚家で生まれた孫は「内孫」です。
自分のお子さんが息子でお嫁さんが出産した場合と、自分のお子さんが娘でお婿さんをもらったパターンがあてはまることになります。
内孫ともなると、特に初孫の場合はじいじ・ばあばも嬉しくてお祝いも弾みたくなるのが心情ではないでしょうか?
婚家の出産祝いの相場は10万前後といわれています。
また、親御さんと子供夫婦が同居しているか、非同居なのかにもよりお祝いの額が違ってくるようです。
非同居の場合は、なかなか育児の協力や経済的な援助が直接出来ない事もありますね。
同居している場合に比べて非同居はお祝いの金額も高めになる傾向があります。
同居なら、10万までとは言わず5万くらいから10万までの間を目安とすると良いでしょう。
実家の出産祝いの相場
実家からの出産祝いと言うと、自分の子供が嫁に行ったか婿に行った場合です。
いわゆる「外孫」になります。
外孫への出産祝いは婚家からのお祝いの金額よりやや控えめにするのが一般的です。
実家の出産祝いの相場は5万から10万を超えない程度となります。
昔は、赤ちゃんのお宮参りに使う着物を一着作って送ったりしていたそうなんですが、現代ではそこまでする習慣も少なくなってきています。
お宮参り用のドレスなどを用意する事も考えてお祝いを用意するようなら、赤ちゃんの両親に希望を聞いてお祝いに見合う金額のドレスを選ぶか、ドレスとお金と両方でもいいと思います。
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出産祝いを渡す時のマナーは
出産祝いに限らず、お祝いを渡す時のマナーって気になるものですよね。
金額は常識的に恥ずかしいものにしても、渡す時のマナーに欠けていると貰った方の気持ちが良いものではありません。
せっかくの孫の出産祝いです。
赤ちゃんの両親に喜んでもらえるような、そして親として模範になるようなお祝いの渡し方をしましょう。
お祝いに使うべきお札
お祝いに使うべきお札は「新札」が好ましいとされています。
逆にお葬式の時には新札は避けるのがマナーです。
これは、お葬式と言うのは予想しない出来事で悲しい出来事のため、新札を使うというのは亡くなった方のお葬式を予想して予め用意していたという意味になってしまうためです。
このことから、お祝い事は事前に分かっていることが多いので予め用意することが出来ます。
「新札といってもどうやって手に入れればいいの?」と思うかも知れませんが、銀行やその他金融機関に行けば両替をしてくれます。
銀行の窓口に直接行って両替しても構いませんが、メガバンクだと両替機で新札への両替が可能なところもあります。
三井住友銀行は両替機でも新札への交換が可能です!
また、枚数によっては各銀行が定めた手数料が発生するので、新札に両替するときには事前に銀行の窓口に確認すると良いですよ。
お札を封筒に入れる正しい向き
お札を封筒に入れる時の正しい向きもお祝いを渡す時の大切なマナーです。
祝儀袋にお金を入れる時って、何度やっても「あれ?これでよかったっけ?」と思いがちですよね。
封筒に入れる向きは祝儀不祝儀によって決まっています。
お祝いで用いるお札の向きは、お札の表が祝儀袋の内封筒の表側になるように入れます。
お金を取り出した時に、お札の肖像画が出て来るようにするのが正解です。
お札は表向きに入れたのに、取り出したら肖像画が下向きになっていたなんてこともよくありがちですから気を付けましょう。
ご祝儀袋の正しい書き方
ご祝儀袋にお祝いの名目や名前をかくのに正しい書き方って迷うものです。
出産祝いにお祝いのご祝儀を渡す場合のお祝いの名目は「御出産祝」「祝御安産」「御祝」と書きます。
しかし、四文字という「四」という数が「死」を意味するとして嫌う人も中にはいる為、「御祝」と中央にやや大きく書き、その右上に小さく「御出産」「御安産」と書くと良いとされています。
水引の下の名前はフルネームを書きましょう。
そして肝心なのは、その文字をボールペンなどで書くのではなく毛筆で書くのがマナーです。
「筆で書くのは・・・」と躊躇されるのであれば筆ペンでも充分。
筆ペンを使う際は、薄墨ではなく濃い墨の筆ペンで書くことが鉄則です。
のし袋の中封筒には表面は金額を中央に「金五萬円也」などと書きます。
その際、数字の漢字は難しい「大字」と言われる小切手などに使われる漢字でなくても、普通に使っている漢数字を使っても構いません。
金額の最後に用いる「也」もなくてもマナー違反にはなりません。
中封筒の裏は縦書きで自分の住所と名前を記入します。
まとめ
待ちに待った孫が生まれるとじいじ・ばあばは嬉しくて何でも孫のためならしたくなっちゃいます。
しかし、孫が出来たら出産祝いだけではありません。
成長に応じて、七五三や小学校の入学祝いとこれからいくつもお祝い事が待っています。
嬉しくて「奮発しちゃおうかしら」と思うかも知れませんが相場に見合う祝いをあげるようにしましょう。
お祝いは金額ではありません。
大切な子供夫婦と、孫を大切に思うじいじ・ばあばはの気持ちが一番大切ですよ。