年齢を重ねると「ぐっすりと寝られなくなってきたな」と思うことはありませんか。
若い頃は布団に入ると直ぐに眠りに就くことができたのに。
寝られないまま時間だけが過ぎてしまうと、気持ちだけ焦ってしまい結果寝られないまま朝を迎えてしまうなんてことも。
睡眠は健康に過ごすためではなく、美容や精神的な部分にも大きく関わってきます。
まだまだ健康にアクティブに過ごしたいアラフィフ女子のために、質のいい睡眠を摂る対処法を紹介します。
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アラフィフ女子が寝られない原因
アラフィフ女子が寝られなくなる原因はズバリ、更年期が大きく関係しているかもしれません。
女性の身体は「月経」「妊娠」「出産」「閉経」とホルモンに大きく左右されます。
月経が近づいた時や、妊娠したときはどうしようもないくらい眠くなった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現代社会で活躍する女性はホルモンの変化と闘いながらも、様々な原因で不眠に陥っているのです。
不眠の原因を確認してみましょう。
原因1.更年期で眠りが浅くなる
私たちのような40代後半から50代にかけての年代は、「更年期」によって不眠になりやすいという特徴があります。
厚生労働省の平成27年「国民健康・栄養調査」によるとアラフィフ世代の女性が睡眠の質に不満を感じているという報告がありました。
女性ホルモンの中にはエストロゲンという物質があるのをご存じでしょうか。
エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれていますが、エストロゲンはセロトニンという物質と大きく関わりがあります。
セロトニンは脳内で働く神経伝達物質のひとつで感情のコントロールや精神の安定などに関わる物質です。
更年期になるとホルモンが大きく揺れ動き、エストロゲンが不足してセロトニン神経の低下がみられ、不眠になるのではないかと考えられています。
原因2.仕事や家庭のストレス
アラフィフ世代は仕事や家庭でもストレスを抱えがちな年代です。
職場では、長く勤められている方は女性でも管理職に就かれている方もいます。
会社という組織は基本男性社会です。
男性社会の中で、もまれ対人関係でも悩みを抱えストレスを感じる事が多いのです。
家庭でも、子供の進学の問題や夫婦間の教育方針の違いなどもストレスの原因となります。
また、アラフィフ世代になると自信の親の介護の問題も忘れるわけにはいきません。
若いうちは親がいてあたり前と思っていましたが、親も年老いていきます。
こうして、様々な環境を取り巻くストレスを受けやすく不眠に繋がっているのです。
原因3.寝る時間までスマホやテレビを観ている
寝る準備をして布団に入っても寝るまでスマホの画面やテレビを観てはいませんか。
「スマホを見ていれば目が疲れて眠くなる」と実は私も思っていました。
でも実際は逆で、不眠の原因を増幅させているに過ぎません。
スマホの画面が発するブルーライトは日中の太陽の光に似ていて「まだ活動の時間なんだ」と脳が勝手に判断してしまうのです。
スマホは特にそのブルーライトを目の近くで浴びてしまうために余計寝られなくなってしまいます。
テレビもついドラマやニュースを見いってしまいますよね。
これから寝ようと思っても脳が活性化してしまって寝られなくなるのです。
スマホもテレビも寝る1時間前までには見ないようにしましょう。
不眠のタイプは4つに分類される
不眠と一口で言っても4つのタイプに分かれます。
- 入眠障害
- 中途覚醒
- 早朝覚醒
- 熟眠障害
あなたはどのタイプの不眠なのか詳しく見ていきましょう。
入眠障害
日本人に一番多いのがこの入眠障害です。
布団の中に入って眠ろうとしてもなかなか寝つけない。
気が付いたら1時間以上も眠れないなんてことはありませんか。
中途覚醒
中途覚醒は入眠障害に次いで多い不眠のタイプです。
眠りに入るのは問題ないのに、翌朝の起きる時間までに何度も目が覚めてしまうのです。
夜中にトイレに立つ人もいるでしょうが、途中で何度も目が覚めてしまうとぐっすり寝たという実感が得られませんね。
早朝覚醒
早朝覚醒は朝早く目が覚めてしまう不眠のタイプです。
早起きは三文の徳といいますが、あまり早く目が覚めてしまうのも問題です。
もう少し眠ればスッキリ起きられるのに、予定の時間より少し早く目が覚めてしまってはストレスも溜まってしまいますね。
熟眠障害
熟眠障害は熟睡できない不眠のタイプです。
睡眠時間は充分摂っているのになんだか眠りが浅くスッキリしない、疲れが取れないという症状です。
夢をたくさん見る人も実は眠りが浅いのかもしれませんね。
良い眠りを誘う対処法4選
ここでは良い眠りを誘う対処法を紹介します。
睡眠を正しく摂るようにすれば、身体と脳に溜まったその日の疲れをリセットしてくれます。
しかし、眠れないからといって、無理やり寝ようとしてもなかなか眠れないものです。
身体と脳を日中の「活動モード」から睡眠の「リラックスモード」に自然に切り替わるように質の高い眠りへ誘う対処法です。
ぬるめのお風呂のお湯につかる
身体を温めることは快眠を誘うのに有効な対処法です。
しかし、お風呂の温度が重要で、あまり熱いお湯で入浴すると刺激が強く逆効果となってしまいます。
お湯の温度は40度を目安に熱すぎず心地よいと感じる温度が好ましいです。
肩まで浸かって汗がじんわりと出る前にお風呂から上がるようにしましょう。
お風呂からあがったら身体が冷えてしまわない内に布団に入ると温かいまま気持ちよく眠りに就くことができます。
快眠のツボを押す
寝られないと思った時に手軽にできるのがツボ押しです。
快眠のツボを覚えておけばいつでも押すことができますよ。
百会
頭頂部にあるツボで、精神不安を抑えてリラックスするといわれてます。
安眠
耳たぶの裏にあるくぼみと完骨の中央から約3㎝下にあるツボで、安眠に導いてくれます。
失眠
かかとの中央にあるツボで、不眠緩和の代表的なツボです。
ラベンダーの香りのアロマを炊く
不眠にはラベンダーのアロマオイルが効果的とされています。
ラベンダーのアロマオイルには不安をやわらげて緊張やストレスを抑える作用があります。
ラベンダーの香りで疲れた脳をリラックスさせて自然な入眠モードに入りましょう。
睡眠の時は「アロマディフューザー」を使うのがおすすめです。
アロマディフューザは風力や超音波で香りをお部屋の中に拡散させていくので、お部屋中アロマの心地よい香りに包まれます。
火を使わないという点も睡眠時には安心ですね。
睡眠サプリを試してみる
どうしても眠ることができないなら、サプリメントを試してみましょう。
今はドラックストアやインターネットからでも質のいい睡眠を誘うサプリメントが手に入る時代です。
睡眠サプリは様々な種類がありますが、中でもGABA(ギャバ)を使ったサプリメントがおすすめです。
GABA(ギャバ)は私たちの脳や脊髄に存在する「抑制系の神経伝達物質」です。
1961年には医療用の医薬品として承認され、サプリメントも販売されました。
GABA(ギャバ)の効果は「血圧低下」「中性脂肪の抑制」「肝臓・腎臓機能の強化」「リラックス効果」「安眠効果」とされ神経細胞の興奮を抑える脳を癒してくれる物質なのです。
GABA(ギャバ)のサプリメントで自然な眠りを手に入れましょう。
まとめ
アラフィフ世代が寝られないのは更年期が始まりホルモンのバランスが崩れてきていることが一因ではあります。
しかし、ホルモンだけではなく私たちを取り巻く環境から得るストレスや疲れからも不眠になる原因は隠されているのです。
「最近寝られないな」「なんとなくスッキリ起きることが出来なくなったな」と感じるようなら睡眠の質を改善する必要があるかもしれません。
質のいい睡眠はお肌の再生にも大きく影響します。
いつまでも元気に綺麗で活躍するためにも、いい睡眠を心掛けましょう。